上海問屋のスマートTVBOX(DN-10074)について

アンドロイドOS4.2を搭載し、デュアルコアでメモリ1GBなスマートTVーBOXの情報です。 (販売ページではネットワークメディアプレーヤーと説明があります。)
上海問屋で2013年12月現在、7999円で購入可能です。 一般的な使い方としてはHDMIで液晶テレビと繋いでWeb閲覧やyoutubeなどを楽しめます。
製品名はDN-10074と言うことになっていますが、国外ではA10-Dという名前で売られてます。
こういう珍妙な製品ではおきまりの中華製です。爆発は・・・しないと思いたいです。

製品箱



付属品は
TVBOX本体
ACアダプタ
HDMIケーブル(1M)
AVケーブル
リモコン
取説(英文でテキトー^^;)



DN-10074のハードウェア詳細は現状どこにも公開されていないので・・
ここで分解してハードの実装をみてみました。

以下写真は基板裏面です。
左下のICは蟹なLANチップです。(RTL8201CP)
左上の未実装プリント部分は無線LANモジュールが載せられます。
驚くことにUSB信号のDnとDp、Vdd自体はちゃんと来ていて無線LANモジュールを別途買って半田付けしてしまえば
無線LAN機能も使えてしまいますw
右下のタンタルコンデンサが曲がって実装されてる辺り、中華のテキトーな製造現場が目に浮かぶ・・



基板表面の写真です。
基板の上側にはTOSLINK(光角型)、LAN端子、HDMI端子、AVOUTの3.5mmジャック、ACアダプタ入力の順でインターフェースが並んでいます。
基板左側はUSB2.0端子が2つ、右側はSDメモリカードスロットが付いています。(SDメモリとUSBメモリの同時認識出来ます。)
搭載SoCはAllwinnerTechのA20です。(この製品ではARMCortexA7*2を各1.0GHz上限で駆動です。ハード的には1.5GHzまでは行けるのですが・・)
メモリはSKハイニックスの2GBitRAMを4枚搭載で1GBを実現(DDR3チップです。チップ自体は最大1600MHzの駆動が出来るらしい)
FlashメモリはMicronの32GBit(4GB)のメモリ1枚です。
基板下はステータスLED(青、赤2色点灯)とリモコン赤外線受信モジュール、
マイク入力(空きパターンなので使いたい場合は適当なマイク買ってきて半田付けでOK)があります。
基板左下のパターンは無線LANのアンテナです。モジュールがこの製品では実装されてないのに
なぜかアンテナパターンにパスコンは実装されていますw中国人のコスト意識には謎がいっぱいです


このハードには電源ボタンの概念が存在せず、ACアダプタを挿入で即電源ONになります。
アンドロイドの待ち受け画面に遷移するまでは1分程度要しますた。

リモコンについて:
OSの操作はマウス、キーボードが仮に無くても付属のリモコンで全部行うことができちゃいます。
(操作性は別としますがHDMI接続でこれより遙かに高性能なアンドロイドスティックが溢れかえる中であえてDN-10074を買う最大の理由です。)
リモコンの方向キーでガラケーでインターネットのページ見た時みたいにスクロールしたり
選択肢が出たときの選択ができます。方向キー中央のOKボタンで決定できます。戻るときは方向キーの右上のRETURNボタンが戻るキーになってます。
方向キーのみで操作が出来ない文字入力等の時はリモコンのMOUSEボタンを押すと
画面にマウスカーソルが出てきて方向キーでカーソルを移動できます。



その他:
・初期状態ではOSの言語は英語に設定されてますので設定から日本語に変える必要があります。
IMEはGoogleプレイストアから適当なのを拾ってきてデフォルトIMEから変更もできます。
・性能はお世辞にも良いとは言えません。只でさえ中の下程度のグレードのCortexA7をAllwinnerA20の最大規格である1.5GHzで回さず
OSのカーネルでわざと1GHz駆動に絞ってしまっているので大画面でのFlash再生等ではカク付くことがままあります。
ちなみにOSのリカバリーイメージは見つかりませんので一度OSの設定やファイルを壊してしまうと文鎮になった後の回復手段が無くて詰みます。
→DN-10074へインストール可能な更新ファームウェアが見つかりました。(更新方法は追記の項目)
下は参考にこのハードのAntutuのスコアです。某朝鮮ケータイS2より性能は劣ります。

性能が低いと言ってもHDMI接続可能でUSBとLANポートを持っててIF構成が似通っていなくもないRasberryPi(ARM11シングルコア)よりかは高性能ですので
RasberryPiのように他のOSを導入したり直接IO制御でLED点滅や自作マイコン回路と連動等はできませんが
アンドロイド上で走る各種サーバソフトを導入してFTP/HTTPサーバにしたりUSBハードディスクを繋いでおいて省電力なメディアサーバとして
稼働させ続けることも可能です。

・RootについてはなぜかDN-10074には元からSUバイナリが入っていてSuperSU等のRoot権限制御アプリを入れなければ誰でもRoot出来てしまえるセキュリティゼロ仕様です。

勿論/system/配下にキャリア製スマホに良くあるLSMを利用した書き込み妨害措置は無いためRoot権限だけでOSの設定やファイルを好きにいじれます。
安全のためにプレイストアなどでSuperUserやSuperSU等のRoot権限制御アプリを出来る限り早急にダウンロード、導入すると良いと思います。
SUバイナリは/system/xbin/配下に設置されてます。初期状態でESファイルエクスプローラが入ってますのですぐにSUの存在を確認可能です



動画再生性能についてはAllwinnerA10と同等の再生性能となっています。
H.264の1080p (Lv4.2相当)までのMP4ファイルは再生可能です。(但しバックグラウンドで他のタスクを走らせていると再生が安定しません)
ISOイメージファイルの直再生はデフォルトでインストールされているプレーヤーではできません。
最近蔓延り始めたHi10pオプションでエンコードされたファイルはHWでの再生ができません。
MXプレーヤ等のHi10p対応プレーヤーで再生可能ですが、SW再生となるためAllwinnerA20のCPUでは等速度での再生はできません。

ネットワークの性能ですがOS内部の設定が適切でないのか
他のSambaサーバなどへアクセスで〜2MB/s程度しか転送速度が得られませんでした。。
Sambaサーバ上にmp4ファイルを設置してネットワーク上からメディアファイルを再生する場合は
ビットレートが高い物だとデータの取得が追いつかなくなって再生が不安定になることがままあります(再生途中でソフトが落ちることもあります)
※このTV-BOX自身がサーバとなる場合は〜9MB/s程度のパフォーマンスが得られるのですが・・・
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2014年10月追記(DN-10074のファームウェア更新・リカバリーについて)
OSの設定を壊してしまい起動しなくなったり不安定な動作が解消出来なくなってしまった場合、以下に記載の方法で
DN-10074へファームウェアを書き込み直すことで回復できるかもしれません。


注意

ファームウェアの更新、リカバリーについて、上海問屋様での周知などはなく、公式の方法ではありません。
以下の方法を実施してDN-10074が破損し、二度と起動しなくなっても自己責任であり、
管理人を含む一切の第三者への責任追及を行うことはできません。また、以下の方法を実施した時点で
上海問屋様が提供する保証は全て無効となることを受け入れられる方のみ実施するようにしてください。
また、ファームウェアを更新すると以前のファームウェア上のデータ(Flashメモリ上のアプリの設定、ゲームのセーブデータなど)は
全て損失します。必要な場合は事前にtitaniumBackupなどでバックアップを取ってください。


更新方法:

以下URLのリカバリーイメージファイルをダウンロードします。
https://www.dropbox.com/s/4g0xfn9qkxf7ymk/A20_sun7i_android_sugar-A10_8188eus_XBMC_ROOT_2010219_%E4%BF%AE%E6%94%B9%E7%94%B5%E6%BA%90%E9%85%8D%E7%BD%AE.img
※上記URLからDL出来ない場合はこっそりミラーから拾ってください
上記ファームウェアの情報:
ビルド番号=RSH-A10-D ROOT XBMC 20140219
Android版数:4.2.2(カーネルVer3.3.0) SUはあいかわらず何故か最初から入っていてセキュリティゼロ仕様です。


DN-10074へのファームウェア書き込みはPhoenixCardというツールを使ってSDカード経由で行います。
このツールを使うとAllwinnerA20のSDカードブートが可能なディスクが作成できます。
SDカードは2GB程度のものを用意すれば大丈夫です。
(注:最低1GBのSDカードが必須です。イメージを書き込むとそれまでの
SDカードのファイルは消去されますので必ず不要なSDカードを使用するか、冗長なSDカードが余っていない場合は
データのバックアップを取ってから書き込みに使用してください。)
Step1:PhoenixCardを使いファームウェア更新用SDを作成:
1.まずパソコンへ書き込みに使うSDカードを挿入します。
2.ツール(PhoenixCard.exe)を起動したらDiscのドロップダウンを書き込みに使用するSDカードのドライブレターに合わせます。
3.Fileボタンより書き込みに使用するイメージファイルを選択します。
4.WriteModeのラジオボタンがProductに設定されていることを確認したらBurnボタンを押下
5.SDカードへの起動イメージの書き込みが完了するまで待機(5分程度で完了します)
6.書き込みが終了したらツールを閉じてSDカードを取り外してください。

・Step2:DN-10074へSDカードを用いてファームウェアを更新
1.DN-10074の電源をOFFにします。
2.SDカードスロットへ前の行程で作ったイメージファイル書き込み済みSDカードを挿入します
3.DN-10074へ電源を投入します。
4.15分くらい待機します。
(ファームウェアの更新は電源を投入すると直ちに開始されますが、ステータスLEDは一切点灯せず、HDMI出力にも進捗状況などは
表示されません。)

※何も表示されなくてどうやって進捗が判断できるのか困る、進捗状況をどうしても知りたいという場合は、
本体を分解して基板上(CPUが載っている面)のCPU左側(Flashメモリ右側)にTX、RXと書かれたテスト用端子がありますので、そこのTX側をUSB-UART変換モジュールを経由して読むとFlahsメモリへSDカード内のイメージを書き込んでいる旨のメッセージを確認出来ます。(USB-UART変換モジュールのボーレートは115200bpsに設定してTeraTermなどで読むと良いでしょう)
[参考LOG1(ファームウェア更新時) 参考LOG2(ファームウェア更新後正常起動時)参考LOG3(ファームウェア書き込み後起動異常時)]
5.電源を落とし、SDカードを抜きます。
6.電源を投入して起動するまで待機します。(初回起動時はDalvikVMのデータ構築などで10分以上掛かる場合があります。)
7.Androidのデスクトップ画面が表示されたらファームウェアの更新は完了です。
ファームウェアについての備考:
・無線LANは設定画面にメニューはありますが標準では機能しません。(DN-10074には無線LANモジュールが載っていないため)
 USB無線LANカードをUSBポートへ挿入する、若しくは分解し、内部の空きパターン部分に無線LANモジュールを取り付けることで有効にできます。
 但し、無線LANをフル機能(WiFiスポット機能、Miracast受信機能が有効な状態)で使用する場合は、無線LANチップセットが限定されます。
 ファームウェアの仕様が謎で、設定から無線LANを有効にしようとすると固定的に8188eu.koファイル(無線LANドライバ)を
 読み込もうとしますのでRTL8188EUS、若しくはRTL8188ETV無線LANチップセットを使用したUSB無線LANカードを使用してください。

 (日本国内でこれらのチップセットを搭載したUSB無線LANクライアントを見たことがありませんが、米国版アマゾンなどでは取り扱いがあります。
 また、破損した中華タブレットが手元にある場合、内蔵無線LANモジュールとして比較的よく使用されているようですので、
 それを取り外して流用することもできます。)
 それ以外の無線LANチップセット(RTL8192SUなど)は、/system/vendor/modules/配下に使いたい無線LANのドライバを8188eu.koにリネーム(偽装)して
 配置することで無線LANクライアントとして機能はしますが、Wifiスポット機能、Miracast受信機能は使用できません。




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