謎の中華ゲーム機"MOONOON COLOR"とソフトウェア

MOONOON COLOR(ムーヌーンカラー??正しい読み方がよく分からないところがポイント)とは中国発の独自携帯ゲームハードウェアです。
珍しく”独自”であるためよくあるGBAやNES互換マシンではありません。
ただ、ボタン配置、ボタン数は任天堂のGBAに似てなくもないです(十字キーとABキー、LRキー、スタートとセレクトボタン)
通信機能は赤外線LED(LRキーの横にある)がついています。
ゲームソフトウェアは今のところ販売中は10種類程度(販売予告がさらに数種類)であり、
中華なサイトによると毎月1本程度のペースでソフトをリリース予定らしいです。
(ホントにそのペースでリリースされているかは甚だ疑問ではありますが;;)
発売予定のタイトルの中には中国独自タイトルに混ざって日本のアニメが題材のタイトルも・・・・
ホントに許可貰って作ってるのかは不明。

↓ゲーム機の箱と本体。箱に入ってはいますが、比較的簡易包装です。



電池は単三乾電池3本である。Eneloopを使用した場合大体6〜8時間程度持ちました。
あまり省電力を意識して作られてはいないようです。



おきまりの分解を行って中身を確認してみます。(プラスドライバだけで簡単に分解できました^^)
スピーカは1つでメイン基板も1枚のみでした。
イヤホン端子も付いていますがオーディオ向けの回路としての設計はほぼされておらず、
ロジック回路からの回り込みかSoC内蔵DACが相当ヘボいのか不明ですが、無音でも常にノイズが大きく入ります。
ボタンはメイン基板の接点とボタンに付いている導電性ゴムで作られていて簡易的です。
画面は白色バックライト付きのTN液晶パネルで、解像度は320x240ドットです。
視野角はゲーム機縦方向は160度はあるかな?くらいですが、横方向に60度程度?で狭いです。
バックライトも若干輝度にムラがあります。典型的な激安TN液晶といった感じです。




ゲームカードリッジの部分はどこかで見覚えのある端子形状と思ったら・・・これは
どうみてもシリアルATAの端子ですw
SATA規格では電源としているピンが信号線となっており、SATA信号が入る筈の
端子(短い方)には端子は出ておらず、未使用でした。



電池側(基板裏面)には殆ど部品は載っていません。




CPU(SoC)は液晶画面の裏に実装されていました。
型番は樹脂滴下であるため不明です。
2つチップが載っているようですが、片方(液晶画面に近い方)は恐らくLCDドライバです。
メモリ(BIOS用のEEPROMとDRAM)は見当たらず、全部CPUにオンチップされているようです。
(ゲーム機仕様によるとCPUは100MHzで動作し、メインメモリは15KiBであるらしい。メモリが異様に少ないような気が・・・
で、BIOSは・・無い? BIOS用と思われるEEPROMを載せられる基板パターンはありますがチップが載ってません。)

ハードの性能ですが、ゲームを動かしている限りだとなんとなくフレームレートが出ていないように見えます。
画面にティアリングが発生することがあり、GPU(といっても2D処理のみで3D処理は無理のよう)が
あまり良くないのかもしれません。
ただ、色は結構リッチに使えるようで、恐らく同時発色256色(カラーパレット自体はRGB888(24bitColor)か?)程度は扱えるように見えます。
動きのなめらかさやグラフィックス表示の複雑さの観点からGBC以上GBA以下な感じがします。
サウンドは凄くMIDI(FM音源?)な感じのチープな内蔵音源とWav音源(ゲームカードリッジ側?)で構成されています。
同時発音数は16和音どころか8和音もあるのか無いのかな感じ。



★----------------------------以下ソフトウェアについて-----------------------------★



独自ハードにソフトの組み合わせのゲーム機であるため、ハードウェアのみ入手してもどうしようもなかったので
試しに2種類のゲームを併せて入手してみました。

1種類目:洛克王国 魔方陣(日本漢字で記載 読みは不明)
カードリッジサイズは単三乾電池より小さいです。
価格は1本500円程度。




カードリッジ中身はこんな感じで樹脂滴下チップ(役割が謎ですがPWMとか書いてるので、Wav音源チップ?)と
SPIインターフェースのFlashメモリ。ゲームデータとセーブデータは8本足のFlashメモリに保存されるようです。
(ちなみにこのゲームはチップの容量とカードリッジ裏面の記載より8MBらしいです)


ゲームの操作性ですが、ゲーム開始直後のUIがかなり酷いです。
以下のようにタイトルが表示されてスタートを押下するように指示されているので
スタートボタンを押下すると


暫停・・・・て。一時停止らしい。スタートボタンを押しても先に進めません。
進行させるには上の画面でAボタンを押す必要がありました。


次の画面に行くと新規に始めるかセーブを読み込むか選択なのですが、
セーブデータがあっても必ず新規に始める選択が上に来ます。
適当にAボタンを押し続けてると毎回ニューゲームを選んでしまうことに・・



このゲームには特にシナリオは無いようで、仲間にしたモンスターを使って
パズル対戦を行っていくゲームです。一応ステージは数十ステージ用意されており、
下のような感じで、クリアすると次に進めるような感じ。



ゲーム画面は下のような感じ。残り時間内で画面下半分にあるブロックを動かして縦か横に同じ種類のブロックを
3つ以上揃えるとブロックが消えて自分のモンスターが敵に攻撃を行います。(敵はブロックを動かしません)
敵の体力が0になると勝ちとなります。
ブロックの種類は緑、黄、赤、青、紫がありますが、紫が回復以外は全部攻撃ブロックです。
消したブロックが自分のモンスターと属性が合致していないと攻撃不可ということもないので、
よく分からなくてもとりあえずブロックを消していればおkなテキトー仕様です。


残り時間は5からカウントダウンですが0になるまで10秒?くらいかかり、カウントダウンはかなりいいかげんです。
パズルのシステムはルールが大ざっぱなところ以外は問題ないように思えます。ただ、
連鎖的にブロックが消えるとコンボ判定となり、敵へのダメージが増えますが、
一度に消したブロック数は多くても少なくても攻撃に変化が無く、計算は
ちょっと(?)な部分も。
キャラグラフィックは中華にしては意外と力が入っているようで
一応モンスターには↓のように攻撃モーションも入っていました。


カウントダウンが0になる若しくはブロックを動かしても同一種類のブロックが
3つ以上揃わないと攻撃できず、相手の攻撃となります(攻撃にMiss判定は無いので
必ず当たりますが、敵モンスターとの間に相当なレベル差を作るとダメージ0になります。)
攻撃を受けすぎると下のようにモンスターがダウンしてしまい、負けとなります。
負けるとゲーム内通貨50を支払って回復しないとステージに入れなくなります。


ちなみにこのゲーム、ゲーム内にガチャシステムを搭載しており
ゲーム内通貨500でガチャを回してモンスターやアイテムを取得できます。

ゲームをニューゲームで始めてもはじめからガチャが
1回まわすことができ、リセットマラソンも可能なため、ゲーム開始早々から
いきなり最終面近くのレアモンスターやボスモンスターなどを連れ回すことも可能です
(ゲーム難易度は半ば崩壊状態に・・なるかと思ったら圧倒的に強いということはないのでそこまで崩れない不思議)

まぁゲームとしてはバグって固まることはなく、とりあえず遊べないレベルで悪い出来ではないですので、
某パ?ドラよりキャラを前に押し出した激ユルパズルゲームとして楽しむことは可能です。








2種類目:洛克王国 黒之炎(日本漢字で記載 読みは不明)
ジャンルはRPGで、カードのモンスターやアイテムを召喚する機能が付いています。
価格は800円程度。


カードリッジ中身は下のような感じです。
樹脂滴下チップ2つとROMとセーブデータを記録する8ピンFlashメモリが搭載されています。
また、赤色LEDが2つとバーコードリーダー(ごく簡易なフォトリフレクタ)が付いています。
Flashメモリ(ROMサイズ)は16MBでした。


ゲームの中身ですが、初代のポケモン(赤緑青)と似ているような・・・。
ポケモンで言うところのロケット団の代わりに黒衣人という謎の集団が出てきて
主人公に対してことあるごとに因縁を付けてきます。
(会話内容は不明ですが、大体出会うと戦闘になります。
この不審者の集りを壊滅することがゲームの最終目的のようです。)


ポケモンで言うところのジムも搭載されており、微章(バッジのことか?)を取得することで
新しい場所へ行くことが出来るようになります。


RPGということで一応シナリオがあるようなのですが、、
中文が殆ど読めないので何を言ってるのかわかりません^^;
シナリオに影響を与える選択肢というものが存在しないのが幸いといった感じです。
とりあえず僅かに存在する日本語と共通のニュアンスの漢字を読み取れれば
目星をつけたイベントを総当たりで何とかなる程度の規模のゲームです。

戦闘画面は下のような感じです。左が仲間のモンスターです。
パッケージに描かれているモンスターですが、ゲーム内通貨を45000程
集めてゲームに付いてきていたカードをバーコードリーダー部分で読むことで召喚できました。
名前は黒炎と言うようです。
※作り込みが甘いのか、ゲーム内でカネさえ集まれば序盤から召喚出来てしまえます。
強さは・・・これはゲームバランスがちょっとおかしくなるレベルです。

また、技によってはそれらしいエフェクトが入るものの、戦闘中に能力が上昇したり
降下することはなく、大抵のRPGならある状態異常もなぜか実装されていないため
強さを決めるものが技の攻撃力とモンスターのレベル、あとは属性による相性程度しかありません。
戦闘システムは残念な作りでした。
あと特定の人物との会話でなぜかELTのTimeGoesByの一部が流れ出します。これJasracの管理楽曲(ry

ゲームに付いてきたカードですが、下のようにカード裏面にバーコードが付いています。
カードリッジのバーコードリーダーに通すことで、ゲーム内アイテムとして使えたりします。
アイテム?のカードが複数枚付いてきたので並べてみると・・・共通ビットの多いこと多いこと。。
可変ビットが4ビット程度しか見受けられないですので、スキャン後ペイントで塗りつぶしたり消したりして
改竄した物を読ませることでアイテムバリエーションの解析は容易に出来そうです



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